第106回全国高校野球選手権大会は15日に大会第9日が行われ、4試合が行われた。連日、各校の野球部や父母、一般生徒やOBなど多くの人が応援に駆け付けている。この日も掛川西(静岡)や早実(西東京)などの応援団がアルプスから声援を送ったが、全ての高校が同じ条件ではない。神村学園(鹿児島)にはある“悩み”があった。
【映像】マウンド上で嘔吐 酷暑が影響?…注目選手の悲劇 第1試合に登場した神村学園の応援団は、鹿児島からバスで駆けつけた。午前8時の第1試合に間に合わせるために出発したのは、前日の午後2時。10時間を超える長旅だった。さらに、この日は総勢670人が駆けつけたが、一般生徒の姿はほぼなかった。その理由を学校関係者は「鹿児島からは遠いので、費用の問題で難しい部分があります……」と頭を悩ませる。
応援に駆け付けたい気持ちはどこも同じだが、学校によってはどうしようもない事情がある。向かいの一塁側にはアルプススタンドを埋め尽くすほどに駆けつけた中京大中京(愛知)の応援団。「羨ましいですね」と学校関係者からも本音が漏れる。
悩みはこれだけではない。近年問題視されているのが、一般生徒が撮影されることだ。これによりチアのユニホームもスカートからパンツスタイルに変更する高校が増えている。生徒のプライベートを守るために神村学園では「撮影はやめて下さい」「撮影禁止」と書かれたボードを昨年から掲げるようになった。
撮影する人たち全員に悪意がある訳ではない事も考慮し、盗撮禁止から撮影禁止に言葉を変えた。さらに、外国人や漢字が読めない子どもなどにも分かりやすいようにカメラのイラストも追加するなど工夫を続けている。
Full-Count - 2024/08/16 07:55