女性のスカート内にカメラを差し向けたとして広島県迷惑防止条例違反(盗撮準備行為)の疑いで逮捕された県警呉署地域課の巡査長(38)(呉市)について、地検は2日、性的姿態撮影処罰法違反で起訴したと発表した。4月26日付。
県警によると、巡査長は府中町にある商業施設の店舗で同7日、小型カメラを隠した運動靴を若い女性のスカートの下に差し入れたとして逮捕された。県警がカメラを押収し、撮影の状況などを調べていた。
捜査関係者によると、巡査長が履いていた靴は両方の爪先付近に小さな穴が開き、片方にカメラが仕込まれていたという。県警などは、巡査長が盗撮を繰り返していたとみて余罪を調べる。
読売新聞オンライン – 2024/05/03 15:40
広島県迷惑防止条例違反(盗撮準備行為)の疑いで逮捕された県警呉署地域課の巡査長(38)が、性的姿態撮影処罰法違反で起訴された。地検が2日に起訴を決定したことが明らかになった。
逮捕容疑は、商業施設の店舗で、若い女性のスカートの下に小型カメラを隠した運動靴を差し入れたこと。逮捕は4月7日に行われ、県警はカメラの押収や撮影の状況調査を行っていた。
捜査関係者によれば、巡査長の靴には小さな穴が開き、その一方にカメラが仕込まれていたという。このような手口から、巡査長が盗撮を繰り返していた可能性があるとみて、余罪の調査が進められている。
この事件から浮かび上がる問題点は、まず、巡査長が自らの職務を悪用して犯罪を行ったことにある。警察官としての信頼を背景に、市民からの信頼を裏切る行為は極めて重大であり、警察組織全体の信頼にも影響を与える可能性がある。
さらに、被害者へのプライバシーの侵害という問題も浮かび上がる。若い女性が自ら気づかずに盗撮されるという状況は、被害者が気付く前に多くのプライバシーが侵害されていた可能性を示唆しており、被害者の心理的な苦痛や不安を考えると深刻な問題である。
また、警察組織内での監督体制や倫理規定の問題も浮き彫りになる。警察官が犯罪を繰り返していたという事実は、その監督や教育体制に何らかの問題があった可能性を示唆しており、警察組織の内部の改革や強化が求められる。
最後に、この事件が広く警察官や公務員の職業倫理に関する議論を呼ぶ可能性があることも問題として挙げられる。公務員としての品位や倫理観は、社会にとって重要な価値であり、そのような職業倫理に反する行為は容認できない。
このように、巡査長による盗撮事件は、警察組織の信頼性や被害者のプライバシー侵害という様々な問題点を浮き彫りにし、警察や公務員の職業倫理に対する改善や強化が喫緊の課題となっている。