11月12日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『架空犯』が獲得した。
第2位は『恋とか愛とかやさしさなら』。第3位は『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』となった。
【写真を見る】「僕は吐きそうになりながら読みました」「2024年、僕のベスト小説は、この作品です」小説紹介クリエイター「けんご」さんの感想 2位にランクインした『恋とか愛とかやさしさなら』は『ツミデミック』(光文社)で第171回直木賞を受賞した一穂ミチさんの受賞後第一作。プロボーズを受けた翌日、婚約者が「盗撮」で捕まった。そこからはじまる苦悩や葛藤、誰もが同じ答えにはならない選択の難しさ、男女の欲望と感情の機微が丁寧に鋭く描かれる。一穂ミチさんは同作の特設サイトで《過ちは誰にでもあって。誤ったことのない人はいなくて。謝っても取り返しのつかないことはいくらでもあって。それでも、何かを選んで生きていかなくてはならなくて。……たぶん、そういう話です。》と直筆でコメントを寄せている。
1位『架空犯』東野圭吾[著](幻冬舎) 『白鳥とコウモリ』の世界再び――シリーズ最新作「まるで幽霊を追いかけているようだ」焼け落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。「誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもーー。」(幻冬舎ウェブサイトより) 2位『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ[著](小学館) プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。信じるとは、許すとは、愛するとは。男と女の欲望のブラックボックスに迫る、著者新境地となる恋愛小説。(小学館ウェブサイトより)
3位『気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)』宮部みゆき[著](PHP研究所) 千吉親分の文庫屋が火事になった。現場に駆け付けた北一が見たものは。謎解き×怪異×人情が味わえる、人気の捕物帖シリーズ第三弾! (PHP研究所ウェブサイトより) 4位『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社) 5位『デスマーチからはじまる異世界狂想曲 31』愛七ひろ[著](KADOKAWA) 6位『婚活マエストロ』宮島未奈[著](文藝春秋) 7位『新装版 京都 ものがたりの道』彬子女王[著](毎日新聞出版) 8位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社) 9位『二人一組になってください』木爾チレン[著](双葉社) 10位『菜食主義者』ハンガン[著]きむふな[訳](クオン) 〈文芸書ランキング 11月12日トーハン調べ〉 協力:新潮社 Book Bang編集部 Book Bang編集部 新潮社
Book Bang – 2024/11/16 06:00