4月に東京メトロ半蔵門線錦糸町駅(東京都墨田区)のエスカレーターで起きたスマートフォンを使った盗撮事件で、千葉県教委は16日、性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕され、罰金の略式命令を受けた浦安市立小学校の男性教諭(45)を停職3カ月の懲戒処分にした。教諭は依願退職した。県教委によると、教諭はSNSで知り合った男が女性のスカート内を盗撮する現場で、男の後ろに立ち、犯行が見えないようにする「壁」の役割を担ったという。
教諭は目撃者に通報され、5月27日、男と共謀した同法違反容疑で警視庁に逮捕された。東京簡裁から同法違反罪で罰金50万円の略式命令を受け、納付した。
県教委の聞き取りに「自分の認識の甘さで(自分が)撮影行為をしなければいいと思ってしまった。男が実際に盗撮したのかは分からない」と説明。男と直接会ったのは事件当日が初めてで、その数日前にSNSで男から「後ろに立ってくれると盗撮がしやすい」と持ちかけられていたという。男は大学生だという。
教諭は事件当日、仕事が休みだった。この日以前に盗撮に関わる行為はしていないと話しているという。
県教委は再発防止に向け、各校での研修や管理職会議を通じ、勤務時間外も含めた不祥事根絶指導を徹底するとした。県教委による懲戒処分は本年度11件目(本人処分9件目、監督責任が2件)となった。
千葉日報オンライン – 2024/10/17 11:51