トイレなどで複数の女性を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反などに問われた鹿児島県警枕崎署の元巡査部長の被告(33)(依願退職)の初公判が21日、鹿児島地裁(川口洋平裁判官)であった。起訴事実を認めた被告に対し、検察側は懲役2年を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。判決は9月10日。
【写真】訓示を述べる鹿児島県警の野川本部長
起訴状によると、被告は昨年3~12月、女子トイレや階段で、計23回にわたって複数の女性を携帯電話で盗撮したとされる。
盗撮事件を巡っては、野川明輝・県警本部長の「署で捜査を継続し、教育も行う」との指示が同署長に誤って伝わり、捜査が2日間にわたって中断した経緯がある。県警の前生活安全部長、本田尚志被告(60)は野川本部長が不祥事を隠蔽しようとしたと主張するが、野川本部長は隠蔽を否定している。
元巡査部長の被告はこの日の被告人質問で、上司に捜査しないよう依頼したり、撮影した動画を消したりする行為はしていないと説明した。
読売新聞オンライン – 2024/08/22 10:55