全国1位のカリスマ風俗嬢・まりてん。
しかしきらびやかな現在とは裏腹に、彼女の幼少期は新興カルト宗教にハマった母親から数々の制約を押しつけられる苦難の日々の連続だった。「清廉潔白であれ」という教義に抗う形で、大学進学を期に夜遊びをはじめた。様々な男性と関係を持っていくうちに、ピロートークで吐き出される「ドロッとした本音」にこそ本来の「人間らしさ」が詰まっていると感じ、風俗業界に自ら身を投じるようになった…。
【漫画】「しすぎたらバカになるぞ」…性的虐待を受けた女性の「すべてが壊れた日」 彼女がどのような人生を歩んできたのか。初めて明らかになる「カリスマ風俗嬢の過去」と「風俗業界のリアル」を、処女作『聖と性 私のほんとうの話』から抜粋してお届けする。
『聖と性 私のほんとうの話』連載第30回 『「いま、お客様の思った金額で結構です」…25歳カリスマ風俗嬢が開店したデリヘル店の驚きのイベント』より続く
お店が軌道に乗ると、当然ながらトラブルも増えていきます。女の子が増えていくにつれて、本強(本番強要)トラブルや盗撮が起こります。
本強はありがちなトラブルですが、とくに経験の浅い女の子だと臨機応変な対応をとれなかったりでお客様とケンカになったり、そのキャストの女の子が辞めてしまう原因にもなります。
本強をうまく避けるコツは、こちらの感情を持ち出して闘うことですね。「禁止されてる」といった理屈は、相手の性欲を押し返すためにははっきり言って弱いです。「そんなことを言われて悲しい」「優しくていい人だと思ったのに、つらい」と、自分の気持ちを前面に出して説得するのが大事だと思います。
盗撮は、携帯でコソッと撮るようなレベルではなく、車の鍵型とか、iPadのケースっぽいものとか、モバイルバッテリーとか、眼鏡とか、リモコンにカメラがついていたりとか、いろいろな手口があります。盗撮をする人の動機は、たいていが自分で後で観て楽しむか、万引きのようにスリルを味わっているかです。
女の子としては、盗撮はけっこうわかりやすいと思います。お客様がなんとなくカメラを仕込んだ方向をチラチラ見ているし、どうも怪しいなと思って見ている方向にあるブツを触って「熱いな」となったらアウトです。
その当時はスタッフもいないし、そういうトラブルが起きたら店長の私が乗り込むしかありません。私も店長とはいえ若い女性なので、ナメられてうまく交渉もできない、というより交渉にならないことが多く、即通報、「はい警察!」な対応をしていました。
現代ビジネス – 2025/02/19 07:06