スマホが私たちの会話を盗聴し、ターゲット広告を配信しているのではないか―そんな疑念を抱いたことはないだろうか。なぜか会話した内容に関連する広告やSNSの投稿が表示され、驚いた経験は誰もがあるだろう。この疑問の一つの回答になり得る調査を、個人向けセキュリティサービスを提供するNordVPNが実施している。その結果と、スマホのプライバシーを守るための対策について紹介しよう。
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NordVPNは、2024年12月2日～5日、スマホの近くで会話をしてそのテーマに関連するターゲット広告が配信されているかを調査。その結果、スマホの近くで特定のトピックについて会話すると、そのテーマに関連するターゲット広告が配信されることが判明した。
たとえば、「サウジアラビアを訪問したい」といった会話をすると、2日後にサウジアラビアに関する情報が表示され、3日後にはサウジアラビアの都市の1つ・アウルラのホテルに関する広告が表示されたという。また、オラウータンについて会話した翌日には、動物慈善団体によるオラウータンのチャリティーに関する広告が表示されたそうだ。
これらの結果を踏まえると、スマホが実際に私たちの会話を聞いている可能性が高いと言えるだろう。ただし、この行為が合法か違法かは、ユーザーの利用規約への同意や設定に左右されるという。ユーザーが会話の内容を提供するという利用規約に同意したり、盗聴を許可する設定を行ったりしている場合は、問題行為ではないからだ。「そんな同意や設定を行った記憶はない」という人で、会話をスマホに聞かれていると感じている人は、一度確認してみるとよいかもしれない。
自分のスマホが会話を盗聴しているかどうかを確認するには、どうすればよいのだろうか。NordVPNが提案している、簡単なテスト方法を紹介しよう。
まず、普段検索しないようなユニークなトピックを選び、数日間スマホの近くでそのトピックについて会話する。その後、数日から数週間の間は普段通りにスマホを使用し、そのトピックに関連する広告が表示されるかどうかを観察する。このテストを行う際は、選んだトピックに関するコンテンツを意図的に検索したり閲覧したりしないよう注意が必要だ。
また、スマホのプライバシーを守るための対策として、NordVPNは6つのポイントを挙げている。1）セキュリティ認証済みのアプリのみをダウンロードすること、2）アプリの利用規約を定期的に見直すこと、3）音声アシスタントのデータを管理すること、4）ソフトウェアを常に最新の状態に保つこと、5）スマートフォンに搭載されているセキュリティ機能を活用すること、6）VPNサービスを利用することだ。
特にマイクと位置情報へのアクセス権限には注意が必要だ。これらの対策を実践し、プライバシーを守ることに努めたい。
出典元:【NordVPN】
スマホライフPLUS - 2025/01/24 07:30