県警の不祥事を巡る注目の裁判が始まりました。
女子トイレに侵入し、女性を盗撮したなどの罪に問われている元巡査部長の男の初公判が開かれ、検察は懲役2年を求刑しました。
性的姿態等撮影などの罪に問われているのは、枕崎警察署の元巡査部長鳥越勇貴被告(33)です。
起訴状などによりますと、鳥越被告は去年3月から12月の間、正当な理由がないにも関わらず女子トイレなどに侵入し、スマートフォンで女性を23回に渡り盗撮したとされています。
県警は鳥越被告が2019年から去年までに少なくとも80回は盗撮をしていたと発表しています。
21日の初公判で、鳥越被告は起訴内容を認めました。
検察側は、「ゆがんだ性癖は根深く、犯行も常習的であり、再犯の可能性が高い」などとし、懲役2年を求刑。弁護側は「警察官を退職するなど社会的制裁を受けたほか、病院を受診し再犯防止に取り組んでいる」などとし、執行猶予付きの判決を求めました。判決は来月10日に言い渡されます。
相次ぐ不祥事を受けて県警が今月2日に公表した再発防止策。
21日、その柱となる「改革推進委員会」の初会合が開かれました。
県警 野川 明輝本部長 「県警は変わったと感じていただくためには、各施策についてスピード感をもって実施していくことが極めて重要」 盗撮や情報漏洩など警察関係者が相次いで逮捕されたことを受け、県警は今月2日、再発防止策を発表。
その柱が「改革推進委員会」です。
本部長や首席監察官など警視正以上で構成され、再発防止策の進捗管理や見直しなどを行うとしています。
その初会合が21日開かれ野川本部長や首席監察官ら7人が出席しました。
冒頭で野川本部長は再発防止策について、人事が絡む案件を除き原則として9月末までには実施、または着手すること。警部補以下で構成される「改革推進研究会」の実効性のある実施に取り組んでいくことを述べました。
会議は冒頭を除き非公開で、午後4時に始まり、午後6時ごろ終了したということです。
裁判を取材した田上記者の解説です。
KKB鹿児島放送 – 2024/08/21 20:50