自身が営む日焼けサロンで、日焼けマシンを使用中の女性を盗撮したとして9月5日に性的姿態等撮影の罪で逮捕され、同罪で起訴された山本浩貴被告(62=逮捕時)の初公判が11月14日、東京地裁で開かれた。
【去勢し、独房に…】教え子7人に性的暴行を加えた元保育士の素顔画像 出廷した山本被告は白髪交じりの坊主頭に黒のスーツを着用。背筋はピンと伸び、スーツの上からでも筋骨隆々でマッチョなたくましさがうかがえる。何より日焼けの名残か、浅黒さが残った肌が印象的だ。
起訴状などによると、自身が店長を務める日焼けサロンで、日焼けマシンを使用中の女性A~Dさんの4人に対して、足元からスマホやデジタルカメラを向けて陰部や臀部を盗撮。起訴内容に対して山本被告は、「間違いございません」と認めた。
「山本被告は日焼けサロンを30年前にオープンしました。逮捕時には100人以上に盗撮を繰り返したと供述し、押収したスマホの中には数百枚に及ぶ写真が見つかっています」(捜査関係者) 山本被告は犯行の動機について、 「女性の服装や下着に興味があり、自分の好みの服装の女性の性器を見たいと思った」 などと述べた。日焼けの知識などが豊富で、彼のアドバイスを求めるために来店するほど客からの信頼が厚かったという。Aさん(22)も同店を8回利用。5回目に利用した時に足元のほうからシャッター音がしたことに気付き、友人に相談。その時は友人から、 「(山本被告は)そんなことする人ではない」 と言われ、その時は勘違いだと思ったという。しかし、その後同店を利用した際、再びシャッター音がしたため、マシン内が映るようにスマホを枕元に設置し動画撮影したところ、山本被告が映っていた。検察官は冒頭陳述で、被害女性4人の心情を読み上げている。
◆店内で彼氏と3人でしゃべった日に… Aさんは、 《親切に教えてくれていたのにのぞくためだったと思うと、とても怖くなった。気持ち悪いし許せない》 と怒りの感情を表し、続けてBさん(25)も、 《日焼けの技術はよかったのに本当に残念。店内で彼氏と3人でしゃべった日に、撮影されていたなんて本当に許せない》 などと憤っている。同店では以前はアルバイトを雇っていたが、16年前ぐらいから山本被告1人で立つようになったという。その理由が客と1対1の状況を作り、盗撮をしやすくするためだったというから驚きだ。
「撮影することにスリルを覚え興奮するようになった」 山本被告は上記の言葉を述べ、盗撮行為が目的だったと主張。押収されたSDカードには陰部や臀部の画像が残されていた。盗撮の場合、被害者は画像の流出を恐れるが、 「画像を見たり、画像を見て自慰行為をしてません。外部にも流出させていません」 と流出については否定した。最後に、 「お客様の信頼を裏切り、(店長という)地位を利用し犯罪を犯してしまいました。犯罪の温床となった店舗は閉鎖しました」 と涙ながらに反省の言葉を口にした。
被害者2人とはすでに示談が成立。示談を拒否した女性には賠償金100万円を支払い、残る1人は連絡が取れ次第、誠実に対応するとしている。検察側は、「悪質で常習性が認められる」として懲役10ヵ月を求刑。山本被告の愚行は客の信頼を裏切っただけではなく、業界全体のイメージを失墜させてしまった──。
FRIDAY - 2024/11/22 17:00