女子スポーツ界で1つの大きな問題点となっているのが、『盗撮問題』だ。あらゆるスポーツで問題提起されているが、女子サッカーの世界にもそうした問題はある。
男子サッカー界とは異なる悩みがあることを明かしたのは、バイエルンでプレイする23歳の女子ドイツ代表MFレナ・オーバードルフだ。
独『Bild』によると、オーバードルフは常にスタンドから撮影されるリスクを考慮しているという。例えば、相手選手からファウルを受けた時だ。
これは男子サッカーでもよく見られる光景だが、相手と接触した選手が痛みを訴えてピッチに倒れ込むことがある。オーバードルフは、女子選手は撮影のリスクからピッチ上に長く横たわることを避ける傾向にあると語る。
「ピッチで横になっていると、たくさんの人がズームしてくるから。ヴォルフスブルクでプレイしていた時も、スタンドにいた男性が女子選手のストレッチ映像を撮っていることがあった。だからピッチに横たわっている時、時々思うの。『ああ、これはまずい態勢だ』と。もちろん試合を続行したいため、ピッチに横たわることはあまりない。ただ、撮影のことも問題にはなっている」 また最近では動画の編集技術やAI技術の進歩もあり、SNS上で加工された映像を流される被害もあるという。例えば汗を拭おうとシャツをめくったところを撮影され、そこにセクシーな音源をつけてSNS上で流されるといった具合にだ。オーバードルフも時折そうした加工映像を目にすることがあるそうで、それもやめてほしいと訴えている。
theWORLD(ザ・ワールドWeb) - 2025/02/14 20:40