鹿児島県警枕崎署員による盗撮事件を巡り、野川明輝前本部長と前署長との連絡を担った県警幹部が16日に開かれた県議会で、捜査が2日間中断した原因について、「説明が不十分で前枕崎署長が捜査をしなくてよいと結果的に誤解したと思う」と述べ、謝罪した。
【写真】野川明輝前本部長
県警幹部は当時の首席監察官で、鹿児島中央署長の上別府高宏氏。この日の県議会総務警察委員会に出席し、答弁した。上別府氏は事件が起きた昨年12月、前署長に対し、野川前本部長の指示として、〈1〉直接的な証拠がなく、現段階では本部長指揮としない〈2〉署で必要な捜査を続け、直接的な証拠が出た時に改めて本部長指揮の伺いをする――ことなどを伝えたと説明。その際に署員への事情聴取や、捜索などの強制捜査については本部長指揮となることも伝えたという。
上別府氏は「前署長は(これらの説明を聞いて)署で捜査できないと感じ取ったのではないか」との認識を示した。
読売新聞オンライン - 2024/12/17 10:58