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千葉県に盗撮マニアが「聖地」と呼ぶ駅があった…恐るべき「盗撮ステーションの実態」

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誰からも気づかれず、確実に目当ての女性を盗撮できる恐ろしい場所がある。そこでは知らぬ間に性犯罪が起こっている。なぜ、ここに盗撮魔が集まるのか。現地取材で恐るべき事実が浮かび上がった。

【写真】「幼少期に親の性交渉を目撃」「独身より既婚者」…盗撮魔の知られざる実態

日本が「盗撮大国」であることをご存知だろうか。

警察庁の発表によると、一昨年の検挙件数は5737件で過去最多。この10年で、約2倍に増加したという。

筆者は一般社団法人「全国盗撮犯罪防止ネットワーク」の理事として、数々の盗撮事件に関わってきたが、盗撮犯たちの間で「聖地」として崇められている場所がある。それが、千葉県の西船橋駅だ。

一日あたりの利用者数が県内最多の西船橋駅は、総武線、武蔵野線、京葉線、東西線、それに東葉高速線の5路線が通る巨大ターミナル駅だ。地元紙によると、船橋署の管轄内で発生する盗撮事件の半数が、この駅で起きているという。

平日の午後7時ごろに取材に訪れると、西船橋駅は帰宅ラッシュのせいか歩くのが困難なほど混みあっていた。ホームには長い行列ができていて、「こちらに並んでください!」と駅員がハンドマイクを使いながら整列を呼びかけている。構内をまわってみると、物々しい看板が目に入った。

〈痴漢・盗撮 多発中! 背後に注意してください!〉 横幅5メートル近くある、通路いっぱいに貼られた巨大な警告文だ。別の場所にも〈注意! 痴漢・盗撮多発場所!〉と書かれた巨大看板が設置されている。

いずれも他の掲出物と比べて、あまりに大きいのでギョッとしてしまう。〈盗撮は犯罪です!〉と書かれたA3サイズのポスターは他の駅でも見かけるが、ここまで大きいものは見たことがない。

ホームにつながるエスカレーターを上ると別の「異変」に気づく。左側の壁に、40×120センチほどのミラーが2枚も設置されているのだ。その他にも〈これだけ言って普通やります?〉〈盗撮センサー作動中〉と書かれた警告文が何枚も貼られている。

駅構内にこれでもかというほど防止策が施されているのは、それだけこの西船橋駅で盗撮が横行しているからだ。

毎日、西船橋駅を利用しているという女子高生に話を聞くと、彼女たちが日常的に盗撮の危険に晒されていると判明した。

「ちょうど先週、友人が盗撮犯を捕まえました。スマートフォンで撮影されていたみたいです」 「去年11月ごろ、友達が盗撮されているのを鉄道警察隊が発見して捕まえていました。犯人が高校生だったので驚きました」 取材・文/竹輪次郎(ジャーナリスト) 「週刊現代」2024年7月13日号より 後編記事『「幼少期に親の性交渉を目撃」「独身より既婚者男性が多い」…盗撮犯が誰にでもなりうる「衝撃の理由」』に続く。

現代ビジネス - 2024/07/15 06:00


 

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