ミズノは、赤外線カメラによる盗撮で下着や肌が透けて写るのを防ぐ陸上競技用ユニホームの一般販売を始めた。盗撮写真がインターネットに拡散される被害が相次ぎ、社会問題化している。特殊繊維を使って透けを防止し、選手が安心して競技に取り組める環境作りに生かす。
【写真】盗撮から選手を守るバレーボールの新ユニホーム
人の目に見えない赤外線は太陽光に含まれるが、可視光線と異なり、衣服で反射せずに通り抜け肌の表面で反射する特徴がある。このため、改造したカメラなどを用いて赤外線のみを写し込むと肌などが透けて見える。
ミズノは、シャツとパンツに分かれたユニホームの裏地に、肌で反射する赤外線を吸収する繊維を採用し、透過撮影を防げるようにした。今後は他の競技でも展開していく予定だ。
昨年開催されたパリ五輪で、ミズノが開発した同様の機能を持つユニホームが、バレーボールや卓球など6競技で採用された。学校や競技団体関係者らの注目を集め、商品化を求める声が寄せられていた。
シャツは税込み1万4850円、パンツは1万450円。ミズノ製品取扱店で注文できる。
読売新聞オンライン – 2025/02/14 13:55