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【盗撮】学校で生徒同士の被害も増加 防ぐために必要なことは

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スマートフォンの普及とともに近年増加傾向にあるのが、学校での「盗撮」で、生徒や児童の間で起きた被害も、富山県内を含め全国各地で報告されています。性暴力から子どもを守るにはどうすれば良いのか、専門家に話を聞きました。

スマートフォンは大人だけでなく学生にも広く普及しています。便利な機能が多い反面、犯罪行為に巻き込まれる危険性も増えています。

吉田記者「ボタン一つで撮影や録画ができるスマートフォン。いま、このスマートフォンを使って学校内で生徒同士が盗撮するというケースが全国で発生しています」 警察庁のまとめによりますと、去年1年間に全国の学校や幼稚園で発生した盗撮の検挙件数は、わかっているだけで169件。前の年の75件から2倍以上に増えました。

盗撮行為については、これまで実効性がある法律がなく、各都道府県などが定める「迷惑防止条例違反」として摘発されてきたため、地域ごとの罰則や対象行為にばらつきがありましたが、去年5月に盗撮をより厳しく罰する撮影罪が新たに設けられ、これが検挙数増加につながったとみられます。

また、大人が子どもを盗撮するケースだけでなく、児童や生徒の間で起きた盗撮被害の報告も全国各地で相次いでいます。

今年10月には県内の高校でも。男子生徒が、教室で着替えをしていた女子生徒をスマートフォンで隠し撮りしたことがわかりました。

被害にあった生徒側は警察に被害届を提出していて、県教委や学校は、生徒たちにスマ―トフォンの正しい使用方法を指導したということです。

子どもの性被害問題に詳しい追手門学院大学の櫻井鼓教授は、近年は子ども同士の盗撮が目立つようになっているとして、児童や生徒に対し、犯罪行為だという認識を持たせることが必要だと指摘します。

櫻井鼓教授「子ども同士の盗撮は統計が載っていないので分かりかねるんですが、体感としては非常にこのところ増えていると感じています。撮影罪ができたことで、勝手に人の性的な部位を映したりとか下着を映したりすることは”犯罪である”、そしてそういうものをネット上にアップすることも犯罪であるし、流出させるという目的で画像を保存することも犯罪なので、それが非常に重い罪だということは、やはり伝えていかなくてはならない」 そのうえで櫻井教授は、被害をひとりで抱え込ませないよう相談できる仕組みづくりが重要だと指摘します。

櫻井教授「なによりも早めに相談することがあげられると思う。信頼できる大人、学校か警察への相談をしてほしい」 盗撮は重大な犯罪です。手軽に使えるスマートフォンだからこそ、慎重に扱う意識を持つことが求められます。子どもを含め家族で正しい使い方について話し合ってほしいと思います。

北日本放送 - 2024/12/06 21:14


 

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