肌の露出が多くなるこの季節、増加する犯罪が「盗撮」です。被害を防ごうと、大阪府警が身近なあるモノを使った対策に乗り出しました。
午前1時。人がいなくなった大阪・難波の商業施設で、何やら警察官が作業を進めています。
泉達也 記者 「警察官がエスカレーターに取り付けようとしているあるもの。盗撮を防ぐための秘策なんです」 取り付けられていたのは鏡?! 蒸し暑く、女性が薄着になるこの時期。実はこの鏡が、盗撮防止に非常に有効だというのです。
人は鏡があると、つい視線を向けてしまう心理が働きます。
これを利用して、後ろが広く映るような角度で鏡を取り付けることで、エスカレーターに乗る女性が無意識に背後を警戒するようになるといいます。さらに…。
泉記者 「女性が鏡に目をやることで、後ろにいる盗撮犯は自分が見られていると感じ、犯行をやめる効果を狙っています」 去年、導入された梅田の商業施設では、後ろを気にする素振りを見せた女性が約3倍に増えたといいます。
鏡を見た女性 「後ろが見えたら、後ろの人が何をしているか分かるから、いいと思う」 大阪府警 南署の平井健一 生安課長 「地上に上がる際はいったん後ろを振り向いていただくとか、エスカレーターの途中でも不審者がいないかということで、後ろをちょっと気にかけていただくことが大切」 大阪府警は今後、利用者の多い駅や商業施設にも鏡の設置を検討するとしています。
読売テレビ – 2024/06/18 19:00