不祥事が相次ぐ鹿児島県警の上半期(1~6月)の懲戒処分者は、昨年同期より2人少ない3人だった。いずれも警察官で免職1人と停職2人。1日の警察庁まとめによると、九州・沖縄では福岡県警の12人に次いで多かった。
県警発表や懲戒処分台帳によると、捜査情報などを漏らしたとして地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕された曽於署の巡査長が免職となった。女性の体を触るなどして不同意わいせつの疑いで逮捕された県警本部の警部は停職6カ月、女性用トイレに侵入して盗撮した疑いなどで逮捕された枕崎署の巡査部長は停職3カ月だった。
枕崎署員の盗撮事件を巡っては、捜査状況のきめ細かな確認や指示がなかったことなどを理由に、野川明輝本部長が6月21日に長官訓戒処分を受けた。懲戒処分ではないため統計には含まれていない。
不祥事を受け、警察庁は6月24日から特別監察を始め、原因究明や対策について指導している。複数の関係者によると、県警は警部補以下でつくる内部組織が本部長に直接提言できる仕組みを盛り込んだ再発防止策案を2日に公表する。
南日本新聞 - 2024/08/02 06:00