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盗撮速報

80回も盗撮した元巡査部長は何を語る…鹿児島県警「隠蔽疑惑」の解明につながるか、注目の初公判は21日

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 鹿児島県警の元枕崎署巡査部長(32)による女性盗撮事件は、元県警幹部(60)=国家公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴=が「野川明輝本部長が隠蔽(いんぺい)しようとした」と主張している事案の一つだ。野川本部長は否定しているが、「事件の処理経過が不自然」と指摘する関係者は多い。21日の初公判では「隠蔽疑惑」そのものが争点になる可能性は低いものの、被告の供述などが事実解明にどの程度つながるかが焦点になる。

【写真】盗撮事件の流れが一目で分かる経過表

 盗撮事件は2023年12月15日に発生し、同19日に被害者が署に相談して発覚した。県警によると、野川本部長は同22日に「署員が関与している疑いがある」と報告を受けたが、本部長指揮にせず、「署で捜査を尽くし教養(研修)を実施するように」と指示した。

 野川本部長の指示を前首席監察官が前署長に伝える中で「捜査は中止」との誤解が生じ、捜査は2日間中断。その間にも被告は盗撮事件を起こした。

 同月下旬、盗撮した疑いのあった被告を含む全署員向けに「盗撮」などをテーマにした教養を実施した。県警によると、被告は2019年から少なくとも80回盗撮しているが、教養後に限れば、逮捕までの4カ月半の間は一度もない。

 この盗撮事件について、元県警幹部は逮捕された後、野川本部長が「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」などと言い、本部長の印鑑を捜査指揮簿に押さなかったと主張している。

 県警は捜査開始から逮捕まで約5カ月かかっていることについて「捜査が遅いとの批判は真摯に受け止めるが、事件を隠せなくなったから捜査したという事実はない」と反論している。

南日本新聞 – 2024/08/20 11:35


 

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