女性のスカート内を盗撮したとして、仙台市消防局は2日、宮城野消防署の男性職員(43)を懲戒免職とし、発表した。インスタグラムに投稿されていた盗撮風の動画に触発されたという趣旨の供述をしているという。
市によると、男性は昨年11月、仕事帰りに立ち寄った宮城県多賀城市の商業施設で、女性のスカート内を撮影したとして、今年3月に性的姿態撮影等処罰法違反で略式起訴された。4月に20万円の罰金刑を受けた。
男性は昨年10月、男性が交際相手の女性のスカート内を撮影する内容のインスタのショート動画を閲覧。「自分でもやってみたい」と考え、11月上旬にフリマサイトで購入したスマホで盗撮したという。
女性のスカート内に手を差し入れていた男性を見つけた従業員が取り押さえようとしたが、男性は抵抗して逃走を試みたという。スマホを隠して一時は「スマホケースを差し入れただけだ」と弁解したが、翌日自ら出頭し、事実関係を認めたという。
県警の調べに「盗撮をして緊張感や達成感を感じたときに、仕事のイライラやストレスを発散できることから、買い物などに出かけた先で盗撮を繰り返していた」と供述したという。
男性は消防司令補で、当時は火災や救助対応の業務を担っていた。
市では今年、わいせつ事案による懲戒処分が相次いでおり、今回で3例目。消防局の丹野弘之次長は「法律を順守するべき立場の公務員として、決して許されることではない。被害に遭われた方に深くおわび申し上げます」と謝罪した。(吉村美耶)
朝日新聞デジタル - 2024/08/02 20:30