おととし7月から去年1月までの間、北海道内にある自衛隊駐屯地の更衣室に侵入し、盗撮したとして36歳の自衛官が停職12か月の懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊の北部方面後方支援隊に所属する2等陸曹の36歳の自衛官です。
北部方面総監部によりますと、2等陸曹は、おととし7月27日から去年1月18日までの間、駐屯地にある更衣室に侵入し、隠しカメラを仕掛け、更衣室を利用する自衛官の様子を盗撮したということです。
去年1月20日に、他の自衛官がカメラを発見したことで発覚し、その後、自衛隊内で捜査を行い、2等陸曹が関与していたことがわかりました。
自衛隊の聴き取りに対し、2等陸曹は「深く反省している」と話し、動機について「部隊の勤務環境に不満があり、事案を起こすことで問題提起ができると考えた」などと説明しているということです。
北部方面総監部は、処分を受けた2等陸曹の性別を明かしていませんが、盗撮した更衣室は2等陸曹とは異なる性別の更衣室だということです。
また性別を明らかにしない理由については「LGBTの観点から」としています。
停職12か月の懲戒処分を受けた2等陸曹は、処分が明けた後も自衛官を続ける意向を示しているということです。
北部方面後方支援隊の第101特科直接支援大隊、加藤圭大隊長は「隊員指導の徹底を図り、より精強で健全な部隊の育成にまい進してまいる」とコメントしています。
HBCニュース北海道 - 2024/08/30 15:20