「全国的・世界的な知名度が高い」とは言えない地域にも観光客が訪れるきっかけを作りたいと、東京の大学で学ぶ学生が、サービスの事業化を目指し活動しています。使うのは「ドローン」です。
【写真を見る】慶大生が事業化目指す「セルフドローン空撮サービス」って何だ?「そうめんゆでるな!」ユーチューバー川原恵美子さんも「ええなぁ!」【香川】 1月、香川県まんのう町に新たな魅力を探しに訪れました。
慣れた手つきでドローンを操るのは、慶応大学4年の平野里彩さんです。この日、「さぬきの棚田20選」のひとつ、まんのう町にある平山の棚田を訪れました。
(平野里彩さん) 「私がもともと『すごく棚田が好きだった』というのもあって、棚田を今回はテーマにしていろんな角度から撮影することによって、なにか観光客に周遊してもらうきっかけづくりができたらいいなっていうのを…」 美しさを伝える動画、それだけではありません。平野さんが将来、事業化を目指しているが、「セルフドローン空撮サービス」です。
事前に設定された通りに飛ぶドローンで、訪れた人は上空からの「自撮り」を楽しめるというものです。この日は、それに適した場所やアングルなども確認しました。
(平野里彩さん) 「自然景観ってすごく雄大で、なかなかアクションカメラや自撮り棒では撮りきれない部分っていうのを思い出に残るサービスとしてプロダクト化したいなっていうのを考えていて」 ■「そうめんゆでるな!」のユーチューバーも「ええなあ」 首都圏で育った平野さん。旅行で地方を巡るうち魅力的な場所がこんなにあるのに…との思いを強くします。地域振興に取り組む人たちとの出会いもあり、香川での活動を始めました。
棚田のすぐ近くのそば店です。ユーチューバーとしても活動し「そうめんゆでるな!」など料理の動画で全国的な知名度を誇る川原恵美子さんに映像を見てもらいました。
(平野里彩さん) 「どうですかこんな感じで。」 (川原恵美子さん) 「ええなあ、きれいに撮っとる。これはみんな喜ぶわ。」 (平野里彩さん) 「散歩して見える景色とは…」 (川原恵美子さん) 「違うな、角度が違うからな」 身近な景色も新鮮に感じられたようです。SNS隆盛の時代。撮影者がシェアしたくなる映像が撮影できれば、その拡散により、地域に新たな価値が生まれると考えています。
(平野里彩さん) 「そもそも、日本人も知らないような日本の魅力みたいなところはたくさんあるというのは、本当にすごく感じているので、そういったところを、地域住民の方も一緒に協業しながら、何かしらの魅力発見していけたらなと思っています」 棚田ツアーなども考えているという平野さん。これまでにない企画や映像が地域に活力をもたらす一手になるかも。地元の人もそう感じたようです。
(地元の人・川原恵美子さん) 「今はあれやけどな、田植えしたらまた映える」 【スタジオ】平野さんは4月に企業に就職しますが、並行してセルフドローン空撮を自身の事業として進めていきたいと考えています。
RSK山陽放送 – 2025/02/25 21:02