甲府市の女性が職場の同僚だった男に殺害、遺棄された事件で、男のスマートフォンから被害女性を盗撮したとみられるデータが押収されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警察は男が一方的に好意を寄せていたことを裏付ける証拠とみて、殺害に至った詳しい経緯を調べています。
殺人の疑いで23日送検されたのは、甲府市の元団体職員、小棹将太容疑者(35)で、4月30日の夜、甲府市飯田にある勤務先の駐車場で同僚だった女性(40)の首を絞め、殺害した疑いが持たれています。
小棹容疑者はこれまでの調べに、「自分の好意が受け入れられず納得できなかった」などと話していますが、警察が押収した小棹容疑者のスマートフォンに、職場内の被害女性を盗撮したとみられるデータが残されていたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
警察は小棹容疑者が以前から、被害女性に一方的な好意を持っていたことを裏付ける証拠とみています。
また殺害当日の日中、小棹容疑者は職場の上司から被害女性への一方的な好意をとがめられていました。
警察は自らの好意が被害女性に受け入れられなかったことへの「逆恨み」が殺害につながったとみて、詳しい動機などについて調べています。
YBS山梨放送 – 2024/05/23 21:43
事件の概要
甲府市の元団体職員である小棹将太容疑者(35)が、同僚だった女性(40)を殺害した疑いで送検されました。小棹容疑者は、4月30日の夜、甲府市飯田の勤務先の駐車場で女性の首を絞め、殺害したとされています。小棹容疑者のスマートフォンからは、被害女性を盗撮したとみられるデータが押収され、警察はこれをもとに小棹容疑者が一方的に好意を寄せていたことを裏付ける証拠としています。
所感
この事件は、職場内でのパワーハラスメントやストーカー行為が深刻な問題であることを改めて浮き彫りにしています。小棹容疑者が被害女性に一方的な好意を持ち、それが受け入れられなかったことから犯行に及んだとされています。これは、個人の感情がエスカレートし、最終的には人命に関わる重大な事件に発展する可能性を示しています。
また、小棹容疑者が被害女性を盗撮していたとされるデータがスマートフォンから見つかったことは、プライバシーの侵害という観点からも重要な問題です。個人のプライバシーは基本的な人権であり、それが侵害されることは許されません。この事件は、デジタルデバイスが個人のプライバシーを侵害する手段として使われる可能性を示しており、その防止策が求められます。
さらに、小棹容疑者が職場の上司から被害女性への一方的な好意をとがめられていたにもかかわらず、事件が起こったことは、職場での対人関係の問題や、それをどのように管理・解決するかという課題を提示しています。職場でのハラスメントやストーカー行為は、個々の問題だけでなく、組織全体で対策を講じるべき問題であり、その重要性が改めて認識されるべきです。